ハロー、ハッピータイム!

財満健太さんを世界に推してるブログ

選ばれる人、選ばれない人

今回は少しネガティブな記事です。

ネガティブだけど私にとって大事にすべき気持ちなので、忘れないように書き残そうと思います。

最終的にポジティブな話なので安心してください(?)

 

先日、こんなツイートが流れてきました。

業界関係者さんのツイートなのですが、私がこうしてブログを書いたりしている理由のひとつにまさにこれが含まれているので、なんだか嬉しかったです。

私は推しを広めるのが大好きです。ひとりでも多くの方に知ってもらいたいと思っています。

そして同時に公式など業界の方にも『この人にはファンがいます』とアピールしている節もあります。プロフに推しの名前を書いているアカウントで作品や事務所のツイッターにリプを送ったり、ハッシュタグ付きで感想を書いたり、作品のアンケートに推しがきっかけで始めましたと記入したり、お問い合わせに返信不要で感想を送ったり、ラジオにお便りを送ったり、時には制作会社に直接お手紙を書いたりもしています。

今ではすっかり必死系オタクですが、以前はこういった行動をとるのが苦手でした。なんなら推しの名前を出して呟くことすら苦手で、自分から何かをするなんてもってのほかという消極的なオタクでした。

ですがそんな消極的なオタクを変えた大きなきっかけがありました。『推しだけ収録に呼ばれなかったエピソードをアニメ作品のギャグのオチに使われた』出来事です。

 

その作品は本編の前に30秒ほどのショートアニメの番外編が組み込まれた形式をとっていました。本編のキャラがギャグ寄りになったパラレルワールドのような番外編で、OPの前にちょこっと放送されるショートアニメです。番外編なので制作スタジオと収録も別らしく、EDクレジットも本編と分かれていました。

本編に登場しているキャラが普段とはまた違ったギャグチックな性格になっているのが面白くて、CV推しのキャラの登場が楽しみだなと、毎週わくわくしながら視聴していました。

そして明くる日。ショートアニメ開始時に推しのキャラが映っているではありませんか!推しが演じるキャラは3兄弟の末っ子です。上2人のお兄ちゃんと共に3人で登場していました。

推しが演じるキャラがいるということは、当然喋るのも期待しますよね。このキャラがギャグ寄りになったらどんな感じなんだろうか、推しのギャグ寄りのお芝居も聞けるのかな、なんて、心踊らせながら視聴していたわけですが、なかなか喋らない。ほかの上2人のお兄ちゃんはずっと喋っているのに。

あれ?と思っていたら、作中のキャラも「末っ子(CV推し)やたら大人しいけど、なんで喋らないんだ?」と私と同じことを口にしました。

それに対してもう片方のお兄ちゃんが発した台詞がこれです。

このアニメ、予算の都合で2人までしか喋れないんだよね

そして終わるショートアニメ。

 

…………信じられますか????ありえないですよね????つまりどういうことかというと、3兄弟のキャラだけど予算の都合で2人までしか喋れないから、推しだけ収録に呼ばれなかったってことなんですよ。キャラ自体は登場しているのにですよ????

それだけでも死ぬほどショックなのに、あまつさえそれをギャグのオチに使って笑いを取ろうとしたんですよ、ありえなくないですか????

たった30秒でここまで絶望を与えてくるのすごくないですか????そのあとの本編全然頭に入ってこないし、ただただ呆然としていたらいつの間にか終わっていました。

 

いやもう泣きましたよ。大泣きです。泣いたし怒ったし、1周まわって笑いました。人ってあまりにも強すぎるショックを受けると笑い出すんですね。大泣き→激怒→大泣き→激怒→(以下略)→乾いた笑いが出る、って感じでした。あとマジで具合が悪くなりました。なんならこれを書いている今も具合悪くなってますからね。動機とめまいと息苦しさがやばい。1年以上前の話なのに完全にトラウマです。未だに頭の中ぐちゃぐちゃで、整理しようとブログを書いているのに全然言葉が出てきません。立ち直れてなさがやばい。

 

とにかく本当に悲しくて悔しくて腹立たしくて大泣きしたわけですよ。こんな内容をギャグのオチに使うだなんて、私の大事な宝物をぐちゃぐちゃに踏み潰された気分です。そしてそれ以上に推し本人の気持ちを考えると本当に心の底から悔しくて悲しくて仕方ありません。

予算の都合で2人までしか喋れない」と発言したのは、当たり前ですが収録に呼ばれた声優です。もちろん声優さんには一切なんの罪もありません。台本の台詞をきちんと演じた声優さんはこれっぽっちも悪くないです。

ですが、本当に悔しくて悲しくて今でも涙が出てきます。推しは絶対この放送を見ています。断言できます。それがより一層悲しい気持ちを駆り立てました。

これを見た推しはどんな気持ちになったのだろうか。自分だけ呼ばれなかったのをギャグのオチに使われて、そしてその台詞を演じているのは収録に呼ばれた声優だなんて、悔しくないわけないですよね。私なんかとは比べものにならないほど悔しくて悲しくて仕方なかったはずです。

そう思うと、今度はどうしようもない無力さに襲われます。推しはこんな目に遭っているのに、ファンである自分は何にもできないんだなって、自分に対しても悔しくなります。本当にこういうときってファンは何もできないんですね。かける言葉も見当たらないし、なんの力にもなれないし、嘆き悲しむことしかできないだなんて、無力だなぁ…………。

 

そして推しはいつもこんな業界の中で戦っているんだなぁと実感しました。今回はこんなクソみたいな形で顕になっただけで、ファンには見せない裏側では何度もオーディションに落ちているはずです。受かったものだけがファンの元に届けられるだけで、その裏ではずっとこんな感じのことが繰り広げられているはずです。私が何気なく見ているあの作品もこの作品も、実は推しもオーディションを受けたものの落ちてしまった作品かもしれない。私が知らないだけで、声優をやっている以上ずっとその繰り返しだと思います。

果てしないな、と思います。終わらない就活じゃないですか。想像を絶します。

その中の受かったものだけを受け取って、能天気に好き好き言ってるわけですよ私は。裏側なんて知らなかったから、知ってしまったときにこんな気持ちになるなんて思いもしなかったから。

でもそれを実感した以上、これまでよりももっと声を大きくしてたくさん好きを叫ぼうと思いました。だってこんな大変な業界でひとりで戦い続けるのって絶対辛いじゃないですか。ファンは直接仕事に繋がる何かをしてあげることはできません。ならせめて声援は送り続けようと心に決めました。

例えば運動会とかでも、声援に活気のある組は目立つじゃないですか。おっ、赤組は元気が良いな〜!って審査員の目を引いたりするじゃないですか。それと同じようにわーわー声援を送っていたら業界の人にも、おっ!この人のファンは活気があるな!ってより推しを意識してもらえるきっかけになるかもしれない。そう思うと、能天気でもいいから好きを叫び続けようと思いました。

 

正直なところ、推しはまだ知名度が低い声優さんだと思います。今回の件が起きてしまった理由のひとつにもこれが含まれていると思っているし、サインキャンペーンで推しだけいなかったり、メインとして決まった作品のウェブメディアの見出しで推しの名前だけ省かれていたりと、人を呼べる役者だとは認知されていないんだろうなと感じることがよくあります。

そう感じるたびに本当に悲しくて悔しくて、ひたすら自分に対する無力感でいっぱいになります。

もうこんな悲しい思いはしたくない。そういう気持ちから毎日ツイッターで騒ぎ倒したり、こうしてブログを書いたりして、少しでも知名度を増やそうとしています。

 

以前にも別の記事でこんなことを書きました。

世界に自慢できる推しの話 - ハロー、ハッピータイム!

 そしてあくまでもこれは私の個人的な定義なのですが、とにかく一瞬でも『好き』だと感じたらその瞬間から立派なファンだと思うんですよね。きっかけはなんでもいいし、ガッツリ追う必要なんてないし、とにかく何かしら『好き』だと感じたらそれは立派なファンです。だから一瞬でも財満さんのことを好きだと思ったら、気軽にファンを名乗ってほしい。あくまでも個人的な願いですが、ファンが増えてほしいという気持ちの内訳はこれです。

分かりやすい表現として『ファンが増えてほしい』と言っていますが、増えてほしいというよりも『どこかしらを好きだと思ったらそれを素直に口にしてほしい』という方が近いです。

知ったばかりだから……とか、全然詳しくないから……とか、遠慮がちになってしまう人も多いと思います。でもそんな遠慮はいらないと思うんですよね。『好き』だと感じたらその瞬間から立派なファンです。ファンじゃないということは=無関心、または嫌悪感などの0かマイナスの感情だと思うのですが、それに当てはまらないのならそれはファンだと思います。

愛=好き』です。好きだと思ったのならそれは立派な愛です。なので、遠慮せずにどんどん好きを発信してもらいたいです。

「この声優さんっていいよね」 「呟きがなんか面白くて好きだな」こんな感じの一言でも、それは演者を良い方向に導く一言になり得ると思うのです。

 

最初に貼ったツイートにも似たような記載がありましたが、ファンが増えて得をするのもまたファンだと思います。だって、この演者にはファンがいないと思われたら、ファンに向けたものが何もないんですよ。

最近ようやく推しのサインを入手できるキャンペーンが増えてきました。それってこの人のサインを欲しがる人が一定多数いるんだなと作品側が認識したからこそのキャンペーンだと思います。今まではそんな企画まったくなかったです。推しが雑誌に掲載されたのも、ラジオのゲストに呼ばれたのも、本当にここ最近の話です。推し本人の実力というのは言わずもがな、これもまた推しの知名度が上がったというのも理由のひとつにあると思います。

推しの知名度が上がって嬉しいことだらけです。夢にまで見た、願ってやまなかったことがたくさん叶いました。もちろんそれは推しの努力の賜物だというのは第一として、だけどファンがいたからこそ叶ったことも中にはあると思います。

 

この人にはファンがいるということを業界に知ってもらいたい。

サインを欲しがっている人もたくさんいるし、推しを目当てにウェブメディアを読む人だってたくさんいるし、何よりもこの人のお芝居を求める人が確かに存在することを知ってもらいたい。

もう二度とこんな悲しい思いはしたくない。絶対にしたくない。

だから今日も今日とて推しの名前を叫びます。業界に届くまで叫びます。そして一緒に叫んでくれる人が増えたら嬉しいなぁという話でした。

 

上位3名のグッズ化がかかった人気投票で、自分が演じているキャラを大事にしている推しが「投票よろしくお願いします」と積極的に呼びかけた結果めでたく2位になったときも、作品の総合プロデューサーが結果発表の生放送で「えっ?このキャラが2位?ネタでしょ(笑)」とか「グッズ作っても売れるの?(笑)」とか発言したこともありましたね。推し本人よりもキャラクターに対してですが、これもまたファンが少ないと思われてしまったからこその発言だと思います。普通に炎上案件だぞこれ。

公式の立場で何かをdisるような真似はやめてもらいたいですね…………。私の最愛のキャラであり、推しを好きになったきっかけでもある思い出深いキャラなので、本当に辛かったです。

 

ギャグアニメだったので、あれを見て笑った人もいたんだろうなぁと思います。そう作られているのだから、それが悪いことだとは思いません。笑った人に罪はないです。

だけど私は絶対に笑わない。ほかの人が笑ったとしても私だけは絶対に笑わないし、負の感情とはいえこの件に関する怒りと悲しみの気持ちはファンとして大事にしていきたいなと思いました。おしまい。