ハロー、ハッピータイム!

財満健太さんを世界に推してるブログ

あの人へ送る届かない手紙

今週のお題「あの人へラブレター」

※とっくに今週過ぎてる

※ラブはないけど書きたかったので完全に自己満足として書きます

 

 

こんにちは。今回は届かない手紙を綴ろうと思います。正確には手紙ではありませんが、いつも下書きはデジタル派なので、感覚的には似たような気持ちです。デジタルで下書きをするとついつい文量が多くなりがちなので、書き起こすときに面倒臭いことになりがちです。

そんなことはどうでもよく、本題に入ります。あなたに届かない前提で書きますが、とはいえいつも手紙には本音を書いているので、たいして変わりはありません。それでもなかなか言いづらいことというのはあるわけで、2年間ずっと溜め込んできた気持ちを吐き出そうと思います。

 

2年前の3月のことです。この先も絶対に忘れることのない日です。イベントなんて夢のまた夢だと思っていた中で突然の告知。記念すべき初めてのイベント告知なのに、誰もリプをしていないどころかRT数もあまりにも少なく、果たしてこれは大丈夫なのか…………????と正直すごく不安でした。それまで私の中であなたは大人気声優でした。と、言うとまるでそうではないかのように聞こえますが、当時の現状と私の中の評価にズレがあったことは否めません。

昔も今もあなたはずっと憧れです。とってもキラキラしていて本当に最高の役者さんだと思っています。けれどもそれは私の中の評価であり、そのとき初めて世間ではまだあまり注目されていないことを知りました。そのことがすごく悲しくて、どうして全然注目されていないのだろうと不満を抱き、そこから少しでも名前を広めたくて自分なりに工夫を凝らすようになりました。

そして何よりも怖かったのが、会場の雰囲気です。ネット上でもこれだけ注目されていないのだから、当日それに直面してしまうのではないかと不安で仕方ありませんでした。

 

そんな中で迎えた当日。初めてあなたを生で拝見した喜びと感動は今でも鮮明に覚えています。憧れの存在であるあなたはそれでもまだ経験の浅い新人声優であり、初めて立つイベントのステージの上で俯きながらマイクを握りしめ、緊張のあまりまともに喋ることすらできていませんでしたね。ですが朗読中は緊張なんてまったく感じさせず、真っ直ぐ前を向き一切噛まずに堂々と演じきるお姿を見て、その役者魂にますます尊敬の念を抱きました。本当にかっこよかったです。いつも期待を超える演技を披露してくださるところが大好きです。

 

朗読の話は直接お手紙に書いたこともあると思いますが、ここからの話はずっと胸に秘めていたことについてです。朗読中はかっこよかったあなたですが、前述の通りそれ以外では緊張しすぎてしどろもどろでしか喋れていませんでしたね。知名度もなく、なにを話しているのかもよく分からないあなたを客席が理解するはずもなく、不安が的中する瞬間がやってきました。

始まりの挨拶のときに、ほかのキャストさんの挨拶ではキャーキャーと盛り上がっていた客席が、あなたの番のときだけシーン……と静まり返ったあの瞬間。私が最も恐れていたことが現実となってしまいました。キャパ1000の空間で1000人が黙り込む。本当に怖かったし悲しかったです。そして何よりも悔しかったのが、そんな中で声をかけてあげられなかった自分に対してです。あのとき私だけでも声をあげていたら少しは盛り上がったのかもしれませんが、あまりにもショックで言葉を発することができませんでした。本当に、今でもずっと後悔しています。ファンを続けるうえでこの後悔は消えないと思います。私もその黙りこくった1000人のうちの1人です。どうして名前を呼べなかったのか、後悔しかありません。完全に自業自得です。この出来事は今思い出してもファン失格だなと思います。それなのに今でものうのうとファンを続けていて本当に申し訳ないです。自分でも最低だなって嫌悪感に駆られます。

 

1000人の客席が黙り込んだあの瞬間が本当に怖くて、あなたの知名度の現実を嫌でも思い知らされたシーンでした。それ以来、あなたの知名度を無駄に気にするようになりました。このブログを書いている理由のひとつにもなっています。自分ひとりで盛り上げるなんてことは到底無理です。『ファンは数が大事』だと常々思っているのですが、そう思うようになったきっかけがもうひとつあります。そのイベントが終わってからのあなたの変化です。

大盛り上がりで終わったそのイベントはとても影響力のあるイベントであり、あなたのフォロワーも倍以上に増えましたね。あなたのファンだと名乗る方々もたくさん増え、本当に嬉しそうな様子がひしひしと伝わってきました。それを見て私も同じように嬉しくなると同時に、自分の無力さも痛感しました。

私はそのイベントの前からファンでした。自分なりにファンとして応援をしてきたつもりですが、あんなに大喜びしているお姿はそのとき初めて拝見しました。それはつまりこれまでのファンの力ではここまで喜ばせることができなかったというわけで、ああそうか、自分のしてきたことは無意味だったんだなと痛いほど知りました。応援なんて一方的なものに意味なんて持つな、というのが理想論ではありますが、今まで自分がしてきたことが相手に伝わっていなかったというのはなかなかに厳しいものがありました。ファンが増えて大喜びしているあなたを見ながら、自分がそこに含まれていないこと、そして応援が届いていなかった事実に正直寂しい気持ちになりました。このときの気持ちは今でもずるずると引きずっています。あなたはまったく悪くありません。こちら側が勝手にコンプレックスに思っているだけです。

特にこのエピソードが『ファンは数が大事』だという考え方を根付かせた大きな理由です。私は欲深いファンなので、応援するからには少しでも喜んでもらいたいな、と考えています。しかし自分ひとりでは絶対に無理だというのを、このとき嫌というほど知りました。なのでせめてひとりでも多く、ほんの少しでもファンを増やせるようにと、こうして自分なりに尽力しています。それが私にできる精一杯の応援だと考えています。とはいえすべてあなたのためというわけではなく、ファンが増えると私も素直に嬉しいという気持ちも大きいです。ある意味一石二鳥だなと思います。

 

そんなあなたも今ではすっかり出演作も知名度も増え、イベントで挨拶をしても客席からリアクションが返ってくるようになりましたね。もう静まり返るなんてことはないと思います。リジェフェスではハヤテくんとしてステージに立つあなたに大勢の人たちが青色のペンライトを振っている光景の美しさに、自然と涙が溢れました。本当にたくさんの人たちから愛される役者さんになったなぁと、心の底から嬉しくなります。

ファンが増えるたびに嬉しそうにしているお姿を見ると、こちらとしてもとても幸せな気持ちになります。あのときは寂しい気持ちも含まれていましたが、今はそんな気持ちは微塵もなく、素直に心の奥底から喜べるようになりました。

みんなから好かれるあなたが大好きです。これからもご自分のペースで役者人生を歩んでほしいなと思います。

 

おしまい。